ワイシャツの語源
<ブルーのYシャツ>。このアイテムが大きな矛盾に満ちた存在であることにお気づきですか?Tシャツは広げた形がアルファベットの「T」の字に似ているところから名づけられました。ではYシャツは?
わが国に洋装が上陸して間もない頃、先人が西洋人が身に付けていたシャツを指して「これは何と言う?」と尋ねたところ、たまたまそれが白シャツであったため「ホワイトシャツだ」と答えたものが発音の関係で「(ホ)ワイ(ト)シャツ」と聞こえ、先人は「なるほど、こういう衣類(=シャツ全般)をワイシャツというのだな」と早とちり、言わばちょっとした行き違いの産物というわけです。したがって、ワイシャツと呼べるのは白に限ってであり、<ブルーのYシャツ>なるものは<青い白シャツ>という、およそ説明がつかない存在であることがおわかりいただけると思います。
ドレスシャツの色のイメージ 白--清潔・誠実 ブルー--知性・洗練
閑話休題。上着の下に、ネクタイを締めて着るシャツはYシャツではなく<ドレスシャツ>と呼びます。わが国のビジネスマンは圧倒的に「白」派が多く、他の色は持っていないという人も珍しくありません。確かに白は清潔・誠実などプラスイメージにつながる色ですが、白に加えて、「淡いブルー」も揃えることをお勧めします。ブルーは知性や洗練をイメージさせる色。コーディネートの幅広さも白に劣りません。
ノーネクタイはシャツの襟選びが着こなしポイント!
さて、昨夏から何かと話題の<クールビズ>。ノー上着、ノーネクタイの着こなしを成功させるポイントはシャツにあります。ネクタイをし忘れたような印象にならないためにも、ノーネクタイでも様になるデザインのカラー(襟)を選びましょう。お勧めはボタンダウンカラーとクレリックカラーです。ボタンダウンカラーは、襟先をボタンで身頃に留めるデザインが特徴。ネクタイをしてもしなくても様になる数少ないシャツです。クレリックカラーは襟と身頃の色・柄が切り替えになったシャツで、華やかでドレッシーな雰囲気が特徴。小泉総理もご愛用のようです。第一ボタン位置にボタンが二つ付いた変わりダネ(ドゥエ・ボットーニと呼びます)もあり、ノーネクタイの襟元にアクセントをつけたいときにお勧めです。
シャツの下に肌着を着るかべきか否か?原則論から言うとシャツ自体が肌着の位置づけですので肌着は不要ということになるのですが、日本の夏は高温多湿、肌着無しでは汗びっしょりになってしまうのも現実です。結論を言うならば、つまるところ好みで、ということになりましょうか。