制服をきれいに気持ちよく/愛知淑徳中学校
- 対象:
- 愛知淑徳中学校(愛知県)中学1年生
- 日時:
- 2009年1月29日(木)12:55~15:30
- 目的・経緯:
- 100年以上もの歴史を誇る愛知淑徳中学校は、「10年、20年先に役立つ人材の育成」を掲げ女子教育を行ってこられた伝統校です。 今回、文武両道であることはもちろん、女性として身だしなみにも気を配れるようにと服育を取り上げていただき、制服をきれいに気持ちよく着こなすために何が大切なのかお話させていただくことになりました。
きれいに着こなすバランス
今回の授業は、全体会でのセミナーと各クラスでのワークショップの二部構成で行いました。
まずは全体会、TPOから考える制服の着こなしについてのセミナーです。
一年生282名の元気な挨拶で始まったセミナーでは、第一印象をも左右する衣服の大切さを「TPO」「スタイリング」「カラー」と、3つのバランスから考えていきました。
TPOの意味、オンタイム/オフタイムの区別、印象を決定付ける制服のポイント、紺色の意味等々、生徒によって印象に残る部分は違ったようですが、それぞれに新しい知識を得ることができたようでした。
「制服をきれいに気持ちよく」を実践するために
全体会に続いてのワークショップでは、各クラスを20分ずつまわりさらに詳しく制服のお話をしていきました。
ここでは「きれいに気持ちよく着る」ための実践方法を、「お手入れ」と「下着の重要性」といった二つの観点から実物サンプルなども示しながら紹介しました。
お手入れの方法として紹介したのは、専門的な難しいことではなく誰でも簡単にできることばかりです。
例えば上着は肩のあるハンガーにきちんとかける、ブラシをあてるといった毎日できることから、てかりや匂いが気になった時の簡単なお手入れ方法まで、知ってるようで知らない簡単テクニックをご紹介していきました。
下着の大切な役割
続いては、女性同士だから話せる「下着の重要性」についてお話しました。
例えばきちんと袖のあるシャツを着る(もしくは脇の部分が補強された下着を着る)、ペチコートをはくといったことで清潔に制服を着ることができたり、下着が外に見えないようにすることで様々な犯罪に巻き込まれる危険性を回避することができるかもしれないといった話を、数種類の下着やデータなどを示しながら説明していきました。
セミナーだけでなくワークショップで実践的なお話もさせていただいたことで、生徒たちも女性として衣服の大切さを今までとは違った観点で考えることができたようでした。
先生のご感想
- 中高六ヶ年の学校生活の中で、中一という学年に必要なことは何か」を考えた時に、“服育”が頭に浮かびました。 以前自分自身が服育セミナーを受講した時に、我々が生活して行く上で不可欠な“衣食住”の“衣”について知っておくことは大切なことだと感じたからです。 「制服に愛着を感じるようになった」「制服を大切にしたい」「もっと早い時期に聞きたい話だった」等の感想を聞くと、あまりに身近すぎて考えることのなかった衣服・制服について学ぶ機会を持てたことの意義は大きかったと実感しました。 また、毎日着用する制服に興味を持つことは、学校生活への前向きな姿勢につながるのではないかと思います。有意義なセミナーでした。
生徒さんのご感想
- 制服の扱い方の中でいくつか「あ、だめなんだ」とか、「こんなことをするだけで!」などいろんな驚きと発見がありました。下着のことなども「へ~、袖があるのとないのとではこんなことまで!」とずっと驚いていました。今日教わったことを生かして大事に制服を着ていきたいです。(中学一年生女子)
- 「はやりものに流されるな」という言葉が心に響いた。セーラー服だったら、この長さがいいとか、顔と上半身が最初に視線がいくという、これからも使えそうな話が聞けてよかった。(中学一年生女子)
- 服なんて汚れたら洗えばいいと思っていたけど、汚れる前に何をするかで服がいつまでキレイでいられるか変わることには本当に驚いた。TPOを考えて服を着るということもとても大事で、今の自分はちゃんとTPOにあっているか見直していきたいと思った。(中学一年生女子)