
かっこいい男になろう/東山中学・高等学校
- 対象:
- 東山中学・高等学校(京都府)中学1年生
- 日時:
- 2008年12月9日(火)14:45~15:30
- 目的・経緯:
- 男子校である東山中学校・高等学校ではこれまでにも中学生を対象に服装について考える時間を設け、衣服の正しい着こなしについて学んできました。3年目となる今回は、「『かっこいい男』になる服装とは」というキーワードをもとに具体的な実践なども取り入れながら1時間の授業を行うことになりました。
見た目は大切?メラビアン法則より
中学一年生の元気な男子110名とまず初めに考えたのは、私たちは出会った人のことをどんな要素をもって判断しているのかということです。
クイズ形式にして1.外見、2.声、3.話の内容、の3つの中から答えてもらったところ、やはり一番多く手があがったのは外見、つまり見た目の部分でした。
これはメラビアン法則の中でも説明されていますが、第一印象を左右する要素としては見た目の部分はとても重要になってきます。この重要さをおさえたところで、見た目のひとつである服装について考えていきました。
服に「着られる」のでなく「着こなす」ために
服をかっこよく印象よく着こなすために大切になってくるポイントは何でしょうか?
ここでしっかりと押さえてもらいたいのがTPOの意味と、オンタイム・オフタイムの時間の区別の仕方です。
「今がどんな時間で、どんな行動が求められているのか」考えて着こなすことが本当の意味で自分の力となり、衣服に着られるのでなく着こなすことにつながっていきます。
ここをしっかり押さえた上で、では実際に衣服、特に制服を着こなす上で大切なポイントについて考えていきました。
ポイントは胸元!ネクタイをかっこよく結んでみよう!
服と印象の関係について考えた時、特に重要になってくる部分があります。それは顔に近い部分「えり元」です。
男性のえり元を飾るアイテムといえば“ネクタイ”。今回はより具体的に自分たちの着こなしを考えるということで、東山中学校・高等学校の制服にもあるネクタイの結び方について実践を交え学んでいきました。
ネクタイの結び方にもいろいろありますが、主な三種類(プレーン、セミウィンザー、ウィンザー)を紹介し、今回は基本中の基本であるプレーンノットの結び方について実践していきました。
毎日結んでいるからかほとんどの生徒さんはすぐにきれいに結ぶことができたようでしたが、手こずっている子のために巡回指導もしながら全員がかっこよくネクタイを結ぶことができるよう練習していきました。
授業の最後にはまとめとして着崩した格好の先生に登場していただき、どこがおかしいのか、それをどのように直せばいいのかみんなで考えました。人気者の先生の登場で楽しみながらもしっかり復習できたようでした。
衣服は大切なノンバーバルコミュニケーションです。中学生のうちからぜひ服の大切さを意識して着こなしていく習慣をつけて欲しいですね。
先生のご感想
- 服装をきちんと着ることが必ず成功に結びつくわけではありませんが、間違った着こなしをしていたがために失敗するということはあります。まずは自分が損をしないように、きちんとスタートラインに立てるようにすることが大切です。
服装についての基礎的な知識をきちんと持ち着こなしていくことは、彼らにとって大切な力になってくると思います。
TPOに応じた服装は自分をきちんと見せるだけでなく、機能的でもあり安全を確保することにもつながります。また気持ちの切り替えをするスイッチの役割も持っている大切なものであると思います。
松本善人先生(理科)
生徒さんのご感想
- かっこいい男とはしっかりと服を着こなし、見た目にきちんとしている人だと思いました。そして時や場所、場合にあった服をしっかりと着こなしている人、くつや服が清潔な人、自分なりの個性を持っている人だと思います。分かりやすく楽しい授業でした。もう少し習ってみたいと思いました。実際にやってみたいと思います。
- ネクタイの結び方は自己流ではなく、きちんと決められたやり方でしたいと思いました。身のこなし方はその一日の気分などが決まってしまうかもしれないのできっちりとした一日をスタートするためにも身のこなしはちゃんとしたいです。今日のこの授業でいつも適当に服を着ていたりしたけどきちんと着ることは常識なのでこれからはちゃんとした男でありたいと思います。
- 今日の授業を聞いて芸能人とかでかっこいい人は顔ももちろんかっこいいけど服装がしっかりできているからよりいっそうかっこよくなるんだなと感じた。やっぱり人は初めに見た時は外見を気にするものだと改めて感じた。「かっこいい男」でもちゃらけているのではなくてしっかりとした服装でいこうと思った。