印象アップでコミュニケーション力アップ!/兵庫大学
- 対象:
- 兵庫大学(兵庫県)2年生
- 日時:
- 2007年6月22日(金)14:00~16:10
- 目的・経緯:
- 今回は、公認会計士、地元加古川市の企業経営者、加古川市役所の課長、旅館の経営者などを毎回招きオムニバス形式で進める「現代経済社会論B」の中の一講座として授業を行いました。この講座は民間企業等で実際に活躍している人を講師として、今まさに経済社会の現場で起きていることを伝えてもらうことを通じて今の経済社会を実感してもらいたいということから開講された講座です。企業や行政の方から現場の話を聞いた後、その現場でいかすことのできる「服育」ということで服が左右する印象の違いなどについてお話しました。
私のことをどんな人だと思いましたか?
授業の冒頭、挨拶もそこそこに生徒の皆さんにある質問をしました。
「私のことをどんな人だと思いましたか?」
マイクを持って生徒さんたちに聞いてまわると、「きちんとした人だと思った」「仕事命みたいな人だと思った」といった意見が出てきました。
服装で印象をアップする方法
生徒の皆さんに私の印象をお聞きしたのは、みんなが第一印象を何で決めているか考えてもらうためです。
第一印象を左右する要素にはいろいろありますが、多くの人が私に対して抱いた「きちんとしている」「仕事している人」という印象は顔や話し方はもちろん、服装も大きく影響しているのです。
つまり服は自分の印象を左右する大きな要素なのです。数年後に社会に出て行く彼らにとってよい印象を相手に与えるということはとても大切なことです。就職面接はもちろん、仕事を始めれば日々多くの人と出会い共に仕事をしていかなければならないわけですから、気持ちよく一緒に仕事をするためにもよい印象を持ってもらうに越したことはありません。
では実際服を使って自分の印象をアップするために大切なものは何かというと、やはり服装の基本/TPOなのです。
TPOをふまえた上でどう工夫していくかがポイントとなってくるのです。
TPOに合わせて服を上手に着こなすには?
TPOに合わせて服を着こなすためにということで、今回はカラーをクローズアップして『服と印象』について考えていきました。
まずはなんといっても印象を左右する最も重要な部分『胸元』のコーディネートについてです。一緒に授業に参加していた同僚の中村さんに手伝ってもらい、胸元のコーディネートのポイントネクタイについて説明していきました。
ネクタイは国際的なフォーマルアイテムですが、上手く使えばきちんとした雰囲気を作るだけでなく自分の印象をコントロールすることができるアイテムです。
例えば赤のネクタイなら力強さ、グレーのネクタイなら控えめな印象、明るいグリーンのネクタイなら若々しさといったところです。授業の中で実際に中村さんにネクタイを結びかえてもらいながら、ネクタイ1本で印象が変わる様子を実演してもらったところ、生徒さんの間からも「お~っ」なんて声が上がったりしてみんな驚いている様子でした。
この他に女子の胸元のコーディネートについて、スーツの色やボタンについてなどなど、ビジネスシーンでの着こなしやコーディネートの基本について説明をしていきました。
最後に第一印象からTPOに合わせた着こなしまでの話をまとめる言葉として『ノンバーバルコミュニケーション』、そして自分を見つめ直す『せめてあしふくくせ(背・目・手・足・服・癖)』の説明をしました。
ビジネスの場には様々な年齢や立場の人がいるわけですから、だれにでも好印象を持ってもらえる服装マナーというのはやはり大切なのです。
先生のご感想
- 「現代経済社会論」という授業は、15回の授業に毎回変わったプロの人たちをお呼びするという企画で、今回は(株)チクマの有吉さんにお願いしました。私も、人に見られる職業柄、普段から服装には気を遣っていると同時に、高等学校には制服があるのに大学ではないのか、女の子は昔も今もオシャレするのに最近の男の子はわざとオシャレをしていないかのような服装をするのか、などなど学生の服装にも興味がありました。有吉さんのお話は、服装による第1印象の大切さ、TPOをわきまえた服装の着こなし、カラーの効果など興味ある内容ばかりで、着こなしの極意をじわっと教えていただいたように思います。私自身も、お話を聞いてからネクタイの色が気になるようになりました。ただし、赤いネクタイはどのような場合でも着けないと決めてはいますが。
三宅伸二 教授(兵庫大学 学生センター部長)
生徒さんのご感想
- あんなにネクタイの色ひとつで印象が変わるとは思わなかったので実際に見てびっくりした。業種によって着る服が変わると聞いて、自分が就職する職場はどんなんだろうと考えました。いろいろ話をたくさん聞けてめっちゃ勉強になりました。自分が就職してからは服装をしっかりしていこうと思います。(2年生女子)
- 第一印象においてかなりの率で損するタイプなので、得するようなコーディネートをしようと思います。(2年生男子)
- 外見でその人の半分以上を決めてしまうのにはびっくりしました。がんばって良い内容を話しても服装がTPOにあっていないとダメなんだと思いました。とても参考になりました。(2年生女子)