持続可能なまちづくりへの取り組み/西宮市ESD推進協議会
- 対象:
- 西宮市ESD推進協議会(兵庫県) 西宮市在住・在学・在勤のグループまたは家族
- 日時:
- 2009年1月31日(土)9:30~13:00
- 目的・経緯:
- 持続可能なまちづくりに取り組む兵庫県西宮市は、様々な団体とパートナーシップを結び先進的な取り組みを進めています。その一環として、家庭や地域社会、行政、各種団体が連携し、多くの市民や子どもたちが西宮の地域の諸課題や歴史・文化などについて学び、全ての人々生きものにとって幸せな持続可能な未来社会のあり方を考えるきっかけとすることを目的に「にしのみやふるさとウォーク2008」が実施されました。
歩きながら学ぶ、自分たちのまち「西宮」
自分たちのまちの歴史や文化、産業などについて知り、西宮の未来を作る力にして欲しいと企画された「にしのみやふるさとウォーク2008」は、子どもたちだけでなく大人も楽しめるイベントです。
朝9時半、前夜の大雨がなんとかあがった寒空の下にも関わらず、約400名の子どもと大人が集まり全長5キロメートルのコースを元気にスタートしました。
今回準備された2コース(南まわり、北まわり)には、それぞれ12ヶ所のクイズポイントが設定され、参加者はそのクイズに答えながら進みます。
クイズは西宮市ESD推進協議会に参加する各種団体が出題し、それぞれ環境や福祉、教育、人権、平和、防災、自然、歴史等、持続可能な社会を作るために大切な要素に関わるクイズになっています。
クイズ「衣服とエコとまち」
このクイズ出題者として、数年前から西宮での環境教育に協力させていただいている“企業プロジェクト(衣分科会)”のメンバーとともに私たちも参加してまいりました。
私たちの担当は南まわりコースの中間ポイント“松原公園”です。グンゼ㈱さんと一緒に「衣服とエコとまち」に関するクイズを用意して参加者の到着を待ちます。
10時過ぎ次々と参加者の皆さんが到着しました。子どもたちには「服はどれくらいリユースやリサイクルされているでしょう?」(答え:約10%)というクイズを通して、自分たちが毎日着ている衣服のリユース&リサイクル率の低さや難しさに気づいてもらい、大人には「Tシャツに色をつけようと思います。どの色が一番地球に優しくないと思いますか?」(答え:黒)を通して間接的に関わる環境影響について考えてもらました。
また、今回私たちが担当した松原公園にはその昔糸を染めて織ったという伝説が残る“染殿池”があり、染色と環境だけでなく、地域の歴史ともからめてお話させていただきました。
参加者のみんなは子どもも大人もとっても積極的!クイズはもちろん、その説明にも質問しながら熱心に聞いておられました。
最後はみんなで「じぞくかのうなにしのみや」
スタートから約2時間後、お店や公園、人形芝居館、デイサービスセンターなど様々なポイントでクイズを解きながら全長5キロメートルのコースを歩ききった参加者のみんなが、無事ゴールの夙川公園へたどり着きました。
今回のクイズは全て三択で、それぞれの正解のことばをつないでいくと「じぞくかのうなにしのみや」ということばになります。
様々な人と出会い、様々な場所を見、自分たちの街を持続可能な街にするためには何が大切なのか、頭だけでなく体も使って感じることができたのではないでしょうか。
一人ひとりが私たちの社会を構成するそれぞれの役割を知り支えあって生きていくことができれば、きっと持続可能な未来は現実のものとなるのでしょうね。
寒空を吹き飛ばす子どもたちの元気な笑顔、そしてそれを見つめる大人たちの暖かい微笑みが持続可能な未来を叶える力になる、そんな感じがしました。