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服育活動レポート

愛知服育発表会2018「大人の服育”服装は雄弁です”」レポート

大人の服育「服装は雄弁です」

大人の服育「服装は雄弁です」

No.:
愛知服育発表会2018
場所:
ウインクあいち 9F 901会議
日時:
2018年8月24日(金)17:00-19:00
対象:
学校・教育関係者
参加費:
無料
主催:
愛知服育研究会
後援:
愛知県教育委員会、名古屋市教育委員会、犬山市教育委員会、          刈谷市教育委員会、小牧市教育委員会、高浜市教育委員会、西尾市教育委員会、半田市教育委員会、碧南市教育委員会
PDF:
発表会詳細
セミナー:
大人の服育 ~外見は実力・服装は能力「服装は雄弁です」

セミナー/大人の服育~外見は実力・服装は能力「服装は雄弁です」17:00-18:30講師:イメージコンサルタント/池田衛

「人を外見で判断してはいけない」という言葉の裏を返せば「人は人を外見で判断している」ということでもあります。外見は自分自身を相手にコミュニケートする重要なツールであり、外見はコミュニケーション能力なのです。
コミュニケーションには①バーバル(言語)因子と②ノンバーバル(非言語)因子という二つの支配因子があります。外見はノンバーバル因子の一つであり、特に初対面の第一印象はノンバーバル因子によって大きく影響されます。第一印象はその後の人間関係を築く上でベースとなるものであり、相手に好い第一印象を与えるためには外見的要素に気を配ることが不可欠です。
外見について考えるときに大切なのが「らしさ」です。「らしさ」とは、①社会的立場との整合性と②TPOとの整合性です。社会的立場との整合性とは、周囲がその立場に対して求めるイメージを具現化できているかということであり、TPOとの整合性とは、Time、Place、Occasionに応じた装いができているかということです。
「らしさ」の服装は社会的成熟度のバロメーターであり、そのために必要なのは「センス(感性)」ではなく「コモンセンス(常識)」です。コモンセンスを実践するためには、まず「きちんとした着こなしの正しい知識」を身に付ける必要があります。

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「きちんとした着こなし」のために

1.「らしさ」の服装の“コモンセンス”

 1)スーツにふさわしい色柄とそうでないものがあります。
基本はブルー、グレー、ブラウンの3色。黒はふさわしいとは言いかねます。柄はストライプかチェックで、遠目には無地に見えるぐらいの柄がおすす  めです。
2)白シャツだけがクリーンの象徴ではありません。
白シャツだけでなく、薄いブルーのシャツ(無地、ストライプ、チェック、クレリックなど)を揃えましょう。クリーン&知的な印象を  与えることができ、且つどんな色のネクタイでもコーディネートしやすい色です。
3)由緒ない柄のネクタイは首を絞めることになります。
由緒ある柄は、①ストライプ、②ドット(水玉柄)、③オールオーバー(小紋柄)、④ペイズリー(勾玉柄)、⑤チェック(格子柄)、
⑥ソリッド(無地)
4)ネクタイと揃いのポケットチーフは野暮…。
ポケットチーフの選び方/<初級編>シャツの色から拾う、<中級編>スーツの柄、色を拾う、そして<上級編>ルールから離
れて選ぶ(ex.ストライプネクタイとペイズリーのポケットチーフ)
5)スーツには紐靴。そうでないと足元をすくわれます。
スーツには紐靴を履きましょう。靴紐を結ばずに履けるローファーには「怠け者」という意味がありスーツにはNGです。
靴紐とローファーの折衷シューズであるモンクストラップシューズなどはOKです。基本の3足としては、①黒のストレートチップ、
②焦げ茶のストレートチップ、③焦げ茶のタッセルシューズがあればよいでしょう。

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2.スーツの着装<NG>集

NG① ネクタイと揃いのポケットチーフ
NG② 上着の前ボタン常に全開
上着の前ボタンは座る時ははずし、立つ時は掛けます。2つボタンなら上1つ、3つボ
タンなら中1つ。一番下のボタンは掛けません。(アンボタンマナー)
NG③ スーツに半袖シャツ
上着の袖口からシャツの袖口が指1本分見えるのがベストバランス。
NG④ 弛むソックス
足を組んだ時毛脛が見えてしまう靴下はNG。膝丈ソックスなら弛む心配はありません。
NG⑤ スーツにローファー
NG⑥ 不要な装飾品
例えばタイバー(タイクリップ)は元々ベストの代わりに胸元に立体感を持たせるため
のものです。使うならネクタイの結び目から10cmほど下です。

3.クールビズのコモンセンス

クールビズの正しい理解として、①あくまでオフィスウェアであること、②ネクタイを「するな」ではない、③“軽装”と“だらしない服装”は別物である、があげられます。基本アイテムを中心としたジャケパン(ジャケット+パンツ)のスマートカジュアルの基本です。
基本アイテム/ブルーブレザー(シングル前)、ボタンダウンシャツ、ニットタイ、コットンパンツ、グレースラックス(濃、中濃)、
ローファー(ジャケパンスタイルならOK)
応用アイテム/ブルーブレザー(ダブル前)、ワンピースカラーシャツ、ローテク・スニーカー

講師のご紹介

池田 衛
池田 衛
イメージコンサルタント

1962年長野県生まれ。1985年学習院大学卒。アパレルメーカー勤務を経て1993年にオフィスセミックを設立。
2009年より文化服装学院就職支援室スタッフを主務とし、3,000名を超える在校生のキャリア形成を支援している。

専門はパーソナルアイデンティティ(PI)戦略。戦略的なイメージつくりの観点から服装術をアドバイスする。
国会議員、企業経営者、タレントから就職活動中の学生、転職希望の社会人にいたるまで、幅広いクライアントを手がける。官公庁や地方自治体、一般企業、大学・専門学校をはじめとする教育機関における指導実績多数。
国家資格キャリア・コンサルティング技能士2級

株式会社チクマが提唱する「服育」の理念に賛同し、2006年以来、全国各所で開催された服育イベントで講演、服育の普及活動を支援している。

トークセッション/教育現場における「服の力」18:30-19:00講師:池田衛 × 有吉直美(服育net研究所)

参加者の皆様からご自身の服装についてはもちろん、学校制服についての疑問やお悩みをいただき、それらをもとにトークセッションを繰り広げました。

池田先生には服の専門家としての視点から、服の着こなしの大切さを教えていた頂きました。

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