- 2007年9月28日(金)配信
皆さんこんにちは。企画スタッフの有吉です。
最近先生方にPETボトルをリサイクルしたポリエステルで作った制服(衣服)の説明をすると、「PETボトルって本当にリサイクルした方がいいの?」という質問をもらうことがあります。
きっと一時期話題になった本「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で武田先生が紹介されていた、「リサイクルする方がエネルギーを消費する」「環境に悪い」といった説の影響なんでしょうね。
たしかにリサイクルするにもエネルギーは必要です。バージンのものを使うより、回収、洗浄などにかかるエネルギーも必要になってきますしね。
「果たしてほんとにPETボトルリサイクルはいいことなのか?」
この問に答えてくれる面白い記事が先日の毎日新聞に掲載されていました。
LCA(Life Cycle Assessment)という製品の一生における環境負荷を評価する手法で、製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用まですべての段階での環境負荷を総合して評価する方法です。
この手法で算出すると、現在65.6%のPETボトル回収率が70%になったとすると、新品のPETボトルに対してエネルギー消費量が88.4%、二酸化炭素排出量は74.1%になるんだそうです。
もちろん一番いいのは無駄なモノは買わないことですが、もしも買ったとしてもそれを上手にリユースしたりリサイクルして、限られた資源、エネルギーを大切に使っていきたいですね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/env/news/20070924ddm016040133000c.html