- 2010年11月16日(火)配信
皆さんこんにちは。企画スタッフの有吉です。
今朝は全国的にきゅっと冷え込んだようですね。私もついにこの冬初めてダウンを出してしまいました。
晩秋と初冬のはざまの季節は、つまり紅葉シーズンでもありますね。今年の紅葉狩りはどこに行こうか私も思案中です。
さて、日経エコロジーにちょっと気になる記事が掲載されていたのでご紹介します。
その名も「気になる環境データ」ということで、「消費者の環境意識が低下 生活への不安で余裕なく」というものです。
こんなに世の中「エコ!エコ!」と言っているのですが、実はエコ製品を選択する消費者のところではエコマインドが冷え込んできているようなのです。
マクロミルが20才~59才の男女1000人を対象にした「エコ(節約&環境)に関する調査(第2回)」で明らかになったもので、前回調査(2008年)と比べると「環境を意識している」と答えた人の割合が65%で10%も下がっていたのだそうです。
環境を意識しない理由としてあげられているのが「特に必要性を感じないから」(49.8%)、「意識しても効果がないから」(52.5%)と答えた人の割合が多かったようです。
「必要性を感じない」という意見が増えてきているのは明らかに後退ですよね。
まあ、それも「意識しても効果がないから」というあきらめともとれる意識が広がってきているからなのかもしれません。
10月に開催したシンポジウムでもテーマにあげていましたが、「見える化」と「減らす化」をつなげ、もしくは広げていくためにも「気づく化」が重要になってくるのですよね。
稲葉先生もおっしゃっておられましたが、私たちの生活の中で「見える化」というのはだんだん広がってきました。
メジャーなところではエコマークもそうですし、カーボンフットプリントなどは新しい見える化の取り組みです。ちょっと頑張っている人なら環境家計簿をつけている人もいるかもしれません。
ただ、家庭の中でまだできていないのが「減らす化」なのです。
何のためにするのか、その行動がどのような影響を与えるのか、広い視野をもって考えていかなければ短絡的な減らす化の満足で終わってしまうんですよね。
う~ん、言うは易し、行うは難しです。
これだけ不況感が広がっていて、生活に不安を抱えている人が増えてきている中でたしかにエコってプラスαなものに感じられたりするのかもしれません。
日本では環境問題を経済とからめて教える場が少ないのですが、ほんとはこれって密接に関わっているんですよね。
環境問題の根源の部分が経済からきているのもあるし、またそれを解決に導くのも経済の中ではまってこそ初めてまわるのだと思います。
単なる自然愛護や環境保全、省エネといった取り組みだけに終わらない、私たちの生活にほんとの意味で繋がる「環境教育」をみんなでもっと考えていかなければいけないのではないかと思いました。