- 2010年7月22日(木)配信
皆さんこんにちは。企画スタッフの有吉です。
前回のブログと同じですが、暑い暑い暑い日が続いています・・・。
毎日最高気温を更新しているのでは?と思うような今年の暑さですが、この暑さのおかげで夏物家電や衣料の売れ行きは好調なのだとか。
やっぱり夏は夏らしく、冬は冬らしくというのが経済にはよいんですよね。
とはいえども何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。暑すぎはしんどいですね~(ちょっと違うかな?)。
さて、先日の繊研新聞(繊維の業界紙)に服装のグローバリゼーションについてのコラムが掲載されていました。
海外留学生を受け入れるボランティアをされているフリーランスライターの方なのですが、今年はマレーシアとフランスから留学生がやってきて滞在中なのだとか。
マレーシアの女子大生は全員イスラム教徒ということで、家の中でも学生たちにとっては他人の旦那様がいる時はきっちりとベールをかぶり肌を見せない服装をしているのだそうです。
一方、フランスの女の子はというとそういった宗教的に女性が肌や髪を見せないように着用する衣服についての着用禁止令が施行される日も近いということもあり嫌悪感を見せているのだそうです。
ひとつの食卓で一方は全身を布で覆い、一方はタンクトップにショートパンツ。
もしかして同じことを勉強しているのかもしれなのに衣服に対する考えは大きく違います。
日本人にとって服は趣味や嗜好、もしくは社会的地位を表すものというのが一般的なイメージだと思いますが、世界を見渡すとそうとは限らないんですよね。
前出のフランスでの法律についてもかなり様々な議論があったことからも、衣服は自分たちの思想や宗教などその人にとって生きていく上でとても重要なものを表現するものでもあるのです。
このフリーランスライターの方も最後にこう書かれています。
「グローバル化によって情報が世界のすみずみにいきわたり、ファッションも世界中同時進行で均一化している」と考えていたが、実はそうではないのかもしれない、と思うようになっている。
グローバル化が今後ますます進むであろう中で、「衣服を通して他国のことを理解する」という観点は、お互いがより理解しあうためにも改めて重要なのではないかと思いました。