こころを育む衣服 服育

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お知らせ

第13回定期セミナー 速レポ!

皆さんこんにちは。企画スタッフの有吉です。
第13回服育ラボ定期セミナー終わりました~。
ご参加いただいた先生方どうも有難うございました(*^_^*)
今回は「“洗う”を見直そう! ~本当にエコな洗濯とは~」ということで、毎日服を着る上で避けては通れない“洗う”を取り上げました。
講師は環境に優しい石鹸を作っておられるヱスケー石鹸の中野さんです。
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↑ヱスケー石鹸の中野さん。とっても熱心にお話いただきました。
まずは「洗濯、洗剤の歴史」から紐解いていただきました。
なんと紀元前3000年前には既に石鹸が存在していたというのですから驚きです。
日本には安土・桃山時代に入ってきましたがなかなか普及せず、胃薬として使われることもあったというのですからさらに驚きですよね。
そんな石鹸が日本で普及し始めたのは明治に入ってからだそうです。
それから200年あまり、石鹸は全国に普及しました。
しかし今私たちの生活で石鹸というと手を洗う時に使うくらいで、洗濯などでは合成洗剤を使っているという方の方が多いのではないでしょうか?
この合成洗剤と石鹸の違いについても詳しくお話いただきました。
一般に合成洗剤は分解に時間がかかるといわれています。石鹸であれば1日(すべて分解するには7日)、合成
洗剤は30日も分解するのにかかる日数が違うのだそうです!
しかしこの洗剤を使った洗濯も地域によって違いがあります。
それは洗濯に欠かせない“水”です。
一般に関東の水は硬度が高く、関西の水は硬度が低いので泡立ちがよくなります。
これをペットボトルに違う水を入れて実験しました。
一つは大阪の水(硬度50)、もう一つはエビアン(硬度304)を用意し、それぞれに粉石鹸を入れて振ると、硬度の低いほうが硬度の高い水よりもより泡がたちました。
洗濯はこの泡で洗うので、軟水であれば洗剤は少なめ、硬水であれば洗剤は多目に必要になってくるというわけです。
ちなみに一番よいのは硬度0の軟水です。実は雨水がこれにあたるので、雨水を使えばWでエコなのかもしれませんね。(実際には難しいでしょうが・・・)
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↑水の違いでこんなに泡立ちが違います!
その後上手に粉石鹸をつかった洗濯(あわあわ洗濯)についてのDVDを見て、洗濯のコツを学びました。
“泡立てる”この一手間で洗濯はずいぶんと変わってくるのです。
中野「さんも「究極にエコな洗濯は水だけで洗うこと」とおっしゃっておられましたが、確かに私たちは洗剤に頼りすぎているのかもしれません。
必要な時に必要な量できちんと洗濯をする。
シンプルなことですが、改めて大切なことだと感じました。
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↑いろんな例をあげて分かりやすくお話しいただきました。
さて、続いてはサブセミナー「衣服に関するトラブル ~クリーニングから安全まで~」です。
衣服に関するトラブルの中で一番多いのはクリーニングに関するものです。
クリーニングトラブルに巻き込まれないために気をつけたいことを「出すとき」「返ってきてから」の二つの場面でお話しました。
基本はよいクリーニング屋を選ぶことですが、自分でも出す時や返ってきてから確認できることもたくさんあるので気をつけたいものです。
次に子ども達の安全を守るということで子ども服についてのデータを紹介しました。
実はいろいろな事故がおきている子ども服なのですがJIS規定のようなものはまだ日本にはありません。
母親の安全意識調査を見ても外国ママに比べて全体的に低い安全への意識が、特に衣服に関しては低くなっています。
小さな子どもは自分で服を選べません。基本は親が選んでいると思いますので、デザインだけでなくぜひ安全についても意識を持って選んで欲しいものですね。
最後に番外編として性犯罪と衣服との関係について少しお話しました。
よく着こなしのお話をする時にも説明するのですが、やっぱりだらしない格好していたらいろんなトラブルにも巻き込まれやすくなると思います。昔よりも増加している性犯罪などのトラブルに巻き込まれないための服の着方というのもあるのではないでしょうか。
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↑衣服にも実はいろいろなトラブルがあります。
専門的なお話を具体的な例をたくさんあげていただきお話いただいたので、今回はとても先生方にとっても参考になったようです。
中学や高校の授業の中でたくさん時間をとって洗濯について教えることはできなくとも、折に触れ子ども達に伝えていってもらえればなと感じました。
さて、次回の服育ラボ定期セミナーは11月13日(土)です。
「“育てる”衣服リサイクル」ということで、衣服リサイクルに取り組まれているNPO法人の方においでいただきお話いただきます。
単なる衣服リサイクルの話ではなく、リサイクルを通した地域づくりや学校や障がい者施設との連携など幅広く活躍されている方なので面白いこと間違いなしです!
ぜひぜひご参加ください!!